« 竹島問題 | メイン | 藤田嗣治展 »

2006年04月21日

●ミュージックステーション

歌謡番組といえば、紅白歌合戦しか知らなかった僕ではあるが、最近家人の影響で毎週金曜日にはミュージックステーションを見る羽目になってしまった。

ところが、この番組、つっこみどころが満載で、非常に楽しいのである。

まず、最近の音楽事情がよくわかる(というか、自分が知らないことを知るのである。まさに、ソクラテスの言うところの無知の知を体感できる番組なのである)。僕の中では日本の歌手といえば紅白歌合戦に出場する歌手だけだったから、それ以外の歌手やグループたちのバラエティーが楽しいのである。

そして、字幕を身ながら歌謡曲を聴くという体験。これは僕にとっては、会社の付き合いでカラオケに行く時以外にはあり得ない体験。僕の場合、日本語の歌であろうと、ドイツ語の歌であろうと、英語の歌であろうと、すべて旋律と音色とリズムを聴いている節があって、歌詞というものにあまり意識を向けていなかったのである。特に、ビートのある音楽においては、旋律とベースラインと全体の和音を感じているだけなのである。だから、BoA(このBlogにBoAが登場するなんて思いも寄らなかった)の新曲のものすごくクールな転調にのけぞったりするのである。

それで、歌詞のことなのだが、最近の歌謡曲の歌詞は本当におもしろい。まず主語と述語の対応ができていないものが基本。次に、意味的な対応が全く取れていないものが多い。さらに品詞の使い方に問題のあるものが多い。そういうものをいちいち気づいては大声で指摘をするものだから、家人は辟易しているらしく、もっと静かに見てくれ、と懇願されるのである。

この番組はタモリと女性のアナウンサーの二人が視界をしているのだが、タモリのテンションと、女性アナのテンションの食い違いがあまりにもおもしろすぎる。それから、出演する歌手たちのテンションもまちまちなので、番組全体のテンションが狂った歯車のようにいろいろな方向に動いているのである。この番組独特のテンションもまた魅力の一つ。

ナレーションが、なぜか外国語なまりなのもおもしろい。日本語なのに、聞き取りにくいのだけれど…。まあ、格好良いからいいけれど…。

というわけで、金曜日週末の楽しみが増えて、うれしくてたまらないわけなのである。この番組は是非ご覧になってみることをおすすめする。え、もうすでに見ていらっしゃる?そういう方の方が多いでしょうね、きっと…。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://shushi.s39.xrea.com/x/mtsys33/mt-tb.cgi/442

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)