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2004年03月31日

●夜のニュースにて

某放送局の夜の10分間地方ニュースを見る。関東地方各地のニュースが3本紹介される。

その1:パチンコ屋の駐車場で、生徒情報が入ったPCを盗まれてしまった教師の話。
その2:市の水道料金を着服した市職員の話。
その3:飲酒運転でひき逃げをして、懲役刑の判決を受けてしまった消防士の話。

地方公務員の不祥事ばかりが紹介される不自然さ。地方公務員が不祥事をおこしていることに驚いているわけではない。これらのニュースが選択されたことの不思議さ、だ。

2004年03月29日

●辻邦生「天使の鼓笛隊」

天使の鼓笛隊

辻邦生先生の作品で、1992年に筑摩書房より出版される。この作品は「天使たちの鼓笛隊」や「ユリアの魔法の都」といった、ファンタジックな大人のための童話の部類に属する作品。作品に通底するテーマは「理想とその崩壊」とでもいえるもので、「ある生涯の七つの場所」、「光の大地」、「ユリアの魔法の都」といった作品にも取り上げられたテーマである。一見すると理想と思えることが、実は劇薬なのであって、人間的なものではないことを示している。現実や人間を、理性だけではなく感情的な面からも押さえていかなければならないわけで、安易な理想主義は逆効果なのだ。これは、20世紀を巡るおおきな問題とも根を同じくするものだ。

2004年03月28日

●バーバー 交響曲第1番

バーバーは、怠慢が故にまだ押さえていなかったが、聞いてみるとなかなかの名曲。そして、アメリカクラシック音楽、ひいてはハリウッド映画音楽の源流に位置するものであることを再確認する。調整音楽で聴きやすいし、それ以上に美しい。黄昏の奇想画を思わせる。赤に限りなく近いオレンジ色の太陽の光と、牛飼いの少年、城の廃墟。

楽曲
バーバー Barber, Samuel (1910-1981) 交響曲第1番ホ短調作品9 Symphony No. 1 op.9 1936年ローマ初演 作曲家のメノッティに献呈されている。

2004年03月27日

●友人の家にて

友人の家に招かれたので、夕方おじゃまする。「もの」が少ないということの重要性を再認識する。ほんとうに部屋がすっきりとしていて、まるでショールームのような美しさだ。観葉植物が踊り、白いソファーが鎮座する。ワイドテレビはフローリングの床の上を流麗に滑る。
反面、我が家はCDやら本やら、本当に増えてしまっている。どれも思い入れがあるから、捨てがたいこときわまりないのだが…。

2004年03月25日

●ブーレーズのラヴェル

1月18日にNHK芸術劇場で放映された、ベルリンフィルヨーロッパコンサート2003の模様を見る。ラヴェルの「クープランの墓」と、モーツァルト ピアノ協奏曲第20番が演奏されるが、感銘を受けたのが「クープランの墓」。St. Jerome Monastery修道院の礼拝堂が演奏会場なのだが、ゴシック様式の建築としてもきわめて興味深いのだ。ドイツやフランスのゴシックとは違い、少々アラビックな感じが入っている。そして、その巨大な空間。オーケストラが小さく見えるほど。
演奏も気合い十分。特にオーボエ。風貌から推して、どうやらこの方がJonathan Kellyでないか、と思われる。バーミンガム市響から移ってきたということで、イギリス系の顔であるのにも納得する。
(★★★★☆)

楽曲

ラヴェル Ravel, Maurice (1875-1937)
組曲「クープランの墓」Suite "Le tombeau de Couperin"
1. 前奏曲
2. フォルラーヌ
3. メヌエット
4. リゴドン
(1920年パリ初演)

2004年03月24日

●トールキン 「指輪物語 二つの塔」

指輪物語第二部「二つの塔」を読む。
昔読んだときに感じた「読みにくさ」を全く感じなくなった。しかし、なぜ読みにくいと思ったのだろうか?

翻訳の具合

英語を、若干無理をしてまでも日本語に訳している。





日本語版小説映画
野伏レンジャー
じゅうオリファント

※J.R.R.トールキン(瀬田貞二 訳)『二つの塔』評論社文庫、1977
なぜ、オリファントが「じゅう」なのだろう?エレファント=「ぞう」からの連想なのだと思うのだが。このセンス、15年前には馴染めなかったが、今は逆に感嘆してしまう。

サムの言葉遣い
サムの言葉遣い。「〜だよ」、「おらは〜」、「〜ですだ」的な、田舎風情、使用人風情の言葉遣いが当時は実に読みにくかった。でも、今は味わいの一つとして受容できる。
挿絵の具合
挿絵は、今見てみると、味わい深いものだ。しかし、映画を見た前と後とでは挿絵の意味が変わってくる。また、風景のイメージが全くわからなかったのだが、映画を見てやっと映像化できた感じだ。

2004年03月23日

●'Israel has opened the gates of hell'

The Scotsman - Top Stories - 'Israel has opened the gates of hell'
しかし、イスラエルのやることは大胆きわまりない。たとえ、敵対する組織の長であろうと、車いすに乗った老人を武装ヘリコプターからミサイル攻撃するとは…。法治国家という近代国家像
は完全に当てはまらない。生きるか死ぬか。やるかやられるか。そんな世界では法的云々という言葉は児戯に等しいのだろう。
最近「憎しみの連鎖を絶つ」というフレーズが流行っているが、本当に、負の循環を断ち切るのは並大抵のことではないのだろう。