●ブリテン/ブリテン「戦争レクイエム」
第二次大戦の主要参戦国出身者が集められた演奏。作曲者ブリテン会心の演奏だったとのこと。
演奏自体は遅いテンポで歌い上げていく感じ。ガリーナ・ヴィシュネフスカヤの美しい声。ディースカウの存在感際だつ声。
この曲を初めて聴いたのは中学生の頃。たしかハイティンク指揮の演奏で、カセットテープに録って何度も聞いた。そのうち、この曲の真の意味はともかくとして、この曲の持つ独特の美しさ、それはイングランド北部の荒涼とした高知地帯の中を敢然としてさまよう巡礼者になったかのような宗教的恍惚感のようなものを感じて、ああ、この曲さえあれば山奥に庵を結んで一人で暮らすのも悪くないなあ、と思ったことを覚えている。おそらくは無人島に持って行きたいCDの一枚になるだろう、と。
あれから数十年たってあらためてこの曲と向き合うと、あのころの思っていたことをいろいろと思い出すのであった。こんなはずじゃなかった、あんなはずじゃなかった、と。政治も(戦争も)そういうもので、あんなはずじゃなかった、こんなはずじゃなかった、という出来事が積み重なって開戦へと至るのである。一つ一つの偶然のつながりがいつしか必然となって厳然と立ちはだかるのである。
総指揮:ベンジャミン・ブリテン(作曲者)…イギリス
ガリーナ・ヴィシュネフスカヤ(ソプラノ)…ソ連
ピーター・ピアーズ(テノール)…イギリス
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)…ドイツ
→欧州戦線主要国出身者が参加。作曲者の希望による。
管弦楽:ロンドン交響楽団

コメント
勝手にxxの日、毎度ご参加ありがとうございます。
私も、戦争レクイエムは考えたのですが、まだ、まだ、
作品理解に追いついていない感があり、今回は見送りました。
次回はショスタコの日です。
次回もよろしくお願い致します。
garjyu
Posted by: garjyu | 2006年08月16日 00:15
こんにちは。 ひょっとしたらはじめましてだったでしょうか?? 「勝手に〜」サイトから飛んできました、KiKi と申します。
ああ、「戦争レクイエム」! この曲がありましたね〜。 KiKi も実は夕べ遅くになってこの曲のことを思い出して、敗戦記念日第2弾の音楽として聴いていました。
>イングランド北部の荒涼とした高知地帯の中を敢然としてさまよう巡礼者になったかのような宗教的恍惚感のようなものを感じて
ああ、わかります。 この感覚。 とっても素晴らしい表現ですね。
今後ともよろしくお願いいたします♪
Posted by: KiKi | 2006年08月16日 10:26
>garjyuさん
いつもコメントありがとうございます。
戦争レクイエムを理解しているかどうか、ですが、本当に理解しているかどうかというのは、僕のような一般リスナーにとっては難しい命題ですね…。極めつけはきちんとスコアを読んで、構造解釈をして、といったことをしないと理解していることにはならないと思うのですが、さすがにそこまでは無理だなあ、と思っています。とりあえず、曲を聴いて、いいなあ、とおもえて、ある程度感想を書くことができれば、というところを目指していますが、これもハードルが高いですね。garjyuさんのブログをいつも拝見していて、それ以上のところにすでに達していらっしゃるのをみていつも尊敬しております。僕も是非見習いたいのですが…。頑張ります。
次回のショスタコーヴィチも頑張ります。
>KiKi さん
こんにちは。コメントありがとうございます。本当にこの曲さえあれば、すべてを捨ててもいい!という恍惚感を味わったのですよ。懐かしい思い出です。
KiKiさんはケーゲルの戦争レクイエムをきかれたのですね!これは聴かないといけないですね!
今後ともよろしくお願いします。
Posted by: うえ | 2006年08月17日 19:39