« チェリビダッケボックス | メイン | 竹島問題 »

2006年04月19日

●チェリビダッケ/チャイコフスキー バレエ組曲「くるみ割り人形」

cover

ボックスの中に入っていたチャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」をきいてみる。この曲はチャイコフスキーの三大バレエ組曲(白鳥の湖、くるみ割り人形、眠りの森の美女)の中でも最も好きな曲で、特に最終曲として演奏されることの多い「花のワルツ」はチャイコフスキー白眉のできばえのワルツだと思うのである。

そしてチェリビダッケは、手兵ミュンヘンフィルを、例のごとく、ゆっくりとしたスピードで導いていく。だが、そこには腐抜けたものとか、気合いのなさというものはない。抑制された速度の中に、僕がいつも言っているグルーヴ感が宿っているのだ。このスピードで踊るバレエはどんなものだろう、と思いながら花のワルツへと突入。すばらしい。美しい、気合い十分。ラトルの花のワルツもすばらしかったけれど、チェリビダッケの花のワルツもそれに勝るとも劣らぬ出来映え。さすがはチェリビダッケである。初めてこの曲をきく方にはおすすめできないかもしれないけれど、二枚目にきくとしたらこの盤で決まりだ。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://shushi.s39.xrea.com/x/mtsys33/mt-tb.cgi/438

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)