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2006年05月22日

●クライバー/ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」

cover
このオペラ、最近の通勤時間で何度か聞き直していたんだけれど、凄いなあ、と思った次第。演奏も楽曲も。トリスタン進行?トリスタン和音?まあ、とにかく、そういう、無限な音楽学的な論争の対象となるだけあって、楽曲自体無限に拡大していくのを感じるのである。クライバーの指揮もそうした楽曲の特徴をよくつかんでいて、クライバー的な情緒風情に加えて、オペラのストーリーの艶っぽさであるをも加えて、よく表現していた。何よりも、僕はこの録音が好きなのは、ドレスデン・シュターツカペレが演奏している場所のリバーヴ感である。場所はドレスデンのルカ教会。僕はもう一枚このルカ教会での録音を持っているけれど、音響はそちらもやはりすばらしかった(カール・ズスケのバッハ「無伴奏ヴァイオリンソナタ、パルティータ全集)。
ルネ・コロのトリスタンは最高。本当にきれいな声の持ち主である。イゾルデのプライスも良いですな。もちろんクライバー万歳!

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コメント

こんばんは。

私の中では
『カルロス・クライバーの録音のある曲については、そのカルロス・クライバーのアルバムがベストである・・。』という法則があります。
このアルバムについては、「クライバーのワーグナー?」と聴く前はいぶかしんでいたのですが、いやいや、最初の一音から、もう引き込まれてしまいました。
ブラームスの4番と同様、私にとっては、ポジティブ・サプライズの名盤ですよ。

garjyu

同感です。僕の場合、カルロス・クライバーショックは、ベートーヴェンの5番で起こりました。あれも凄い演奏ですよね。あれ以来クライバーものはかかさずチェックしています。ニューイヤーコンサートの「美しき青きドナウ」のグルーヴ感もクライバーの奇跡の一つだと思います。

ニューイヤーコンサート、指揮姿も含めて映像盤(私はLDですが)最高ですね。
彼と匹敵するニューイヤーは、ボスコフスキーの時代か、カラヤンの1回くらいしか、考えられません。
これから、これを打破してくれるのは誰でしょうか?
ラトル?ゲルギエフ?ミュンフンなんかも面白いかもしれませんね。
小沢のも悪くはなかった(DVDもってます。)と思います。

garjyu

ラトルのニューイヤー!いいですね。是非きいてみたいですね。

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