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2006年04月26日

●クライバー/ベートーヴェン「交響曲第5番」

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クライバーがウィーンフィルを振った歴史的名盤。僕はこの運命を初めて聴いたとき、のけぞってしまったぐらい衝撃を受けたのだった。こんな運命聴いたことがなかった。フルトヴェングラーの重厚な運命とか、カラヤンの素っ気ないぐらい優美な運命は知っていたけれど、クライバーの運命は優美なのだが、まるで19世紀の重厚な欧州の兵士が観閲式を行っているような、規律正しい優美さ、優雅さ、品格の高さ、を感じるのである(このたとえ自体、偏見に満ちたものかもしれないが許して欲しい)。特に第4楽章で金管がファンファーレを鳴らす部分の壮麗さ、コントラバスが一糸乱れぬ速さで旋律を奏でるあたり、脱帽である。これをきかずんば、何をもって運命の規範とするや?

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