2006年05月30日

●またきいてしまった、クライバーの運命

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またきいてしまったクライバーの運命。家人にきかせてみたのだが(家人はクラシックは素人です)、「こんなベートーヴェンはきいたことがない。まるで宮廷舞踏会の音楽のようだ」と言っていた。まあ、その評価の言葉の妥当性はともかくとして、異色にしてスタイリッシュなベートーヴェンであることには間違いない。

2006年05月29日

●クワイエットコンフォートの功罪

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このヘッドフォンでインコグニートなんて聴いていると、本当に気分が良いのだが、気分が良すぎて眠ってしまうことがある。
このヘッドフォンでマイケル・ブレッカーなんて聴いていると、なんだか気持ちよくなってきて、眠ってしまうことがある。
このヘッドフォンでモーツァルトなんぞ効いていると気持ちよくて眠ってしまうことがある。

気がつくと、電車は終点一つ手前の駅だったりする。周りの音、特に車内放送が聞こえなくなってしまうので、全く寝過ごしてしまうのであった。

2006年05月23日

●かつてのバンドの演奏を聴いてみる

かつて、先輩たちとやっていたバンドのライブ録音を聴いてみる。
自分の演奏を聴いて思ったこと。あのころは若かったし、節奏もなかったけれど、元気はあったなあ、ということ。今から思えば、あのリード(ヴァンドレンV16)を使った方が良かったんだろうけれど、新入社員の時でお金が無くて、安いリード(5枚セットで売っているヘムケ)をチビチビと使っていたなあ、とか。リズムはまあ良いんだけれど、フレーズが単調でつまらんインプロヴァイズだなあ、とか。でも、今ではもうできないかなあ、できるかなあ、とか、またやってみたら、もう少しマシな演奏ができると良いなあ、とか。
ちょっと追憶モード。

良い音源はiPodに入れてみたりして。

自己満足の世界…。

2006年05月22日

●クライバー/ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」

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このオペラ、最近の通勤時間で何度か聞き直していたんだけれど、凄いなあ、と思った次第。演奏も楽曲も。トリスタン進行?トリスタン和音?まあ、とにかく、そういう、無限な音楽学的な論争の対象となるだけあって、楽曲自体無限に拡大していくのを感じるのである。クライバーの指揮もそうした楽曲の特徴をよくつかんでいて、クライバー的な情緒風情に加えて、オペラのストーリーの艶っぽさであるをも加えて、よく表現していた。何よりも、僕はこの録音が好きなのは、ドレスデン・シュターツカペレが演奏している場所のリバーヴ感である。場所はドレスデンのルカ教会。僕はもう一枚このルカ教会での録音を持っているけれど、音響はそちらもやはりすばらしかった(カール・ズスケのバッハ「無伴奏ヴァイオリンソナタ、パルティータ全集)。
ルネ・コロのトリスタンは最高。本当にきれいな声の持ち主である。イゾルデのプライスも良いですな。もちろんクライバー万歳!

2006年05月18日

●カラヤン/プッチーニ「ボエーム」

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帰宅の電車の中で聴いていたのだが、疲れていて少し眠りながらの鑑賞。しかし、いいですね、ボエーム。曲も良いし、カラヤン盤の演奏も良い。パヴァロッティとフレーニなんだけれど、両人とも上手い。ボエームは、実演も4回ほど見たけれど、ミミでこの盤より上手い歌手は聴いたことがないなあ〜。でも、さすがにサバティーニのロドルフォは凄くて、パヴァロッティを超えていたかもしれない。
雑談でしたが、ボエームを最初に聴くならこの盤をおいて他にはないでしょうね。

2006年05月17日

●カラヤン/ラヴェル「ダフニスとクロエ」

ラヴェル:ボレロ|ラ・ヴァルス|「ダフニスとクロエ」第2組曲|ピアノ協奏曲

ダフニスとクロエの第2組曲を聴くんだけれど、やはりカラヤンはすごいと思うのである。僕がクラシックを聴き始めたとき、最初に聴いていた指揮者がカラヤンだから、デフォルト耳はカラヤンだからなのかもしれないので、すこし面白みが無いようにも思えるのだが、録音音源でこの曲をここまで美しく響かせることができるのはカラヤンだからこそなのかもしれない。しかし、あのフルートを吹いているのは誰だろう?パユ様じゃないことは確か。次はラトルのBPOでこの曲を聴いてみたくなった。もちろんフルートはパユ様で。

2006年05月16日

●ジュリーニ/ブルックナー「交響曲第8番」

ブルックナー:交響曲第8番

昔、作曲家を目指している友達とメールで話をしたことがあるのだが、僕が同曲異演の恐ろしさを知ったのがこの一枚だった。ブルックナーの交響曲第8番といえば、重厚かつ長大な、戦艦大和みたいな交響曲なのだが、それをここまで謳い上げることのできるジュリーニをすごいと思ったものだった。特に第一楽章の半ばあたり。批評家はテンポが遅すぎるというのだが、そのテンポの遅さ自体が、この曲の重厚さをさらに印象づけるのだった。
それ以来、ジュリーニのブルックナーを聴くようになった。僕はチェリビダッケのブルックナーが一番好きなのだが、ジュリーニのブルックナーもそれに負けず劣らず大好きである。ブルックナーはラテン系の指揮者が振った方が良いんじゃないかな、なんて、思う時もある(チェリビダッケのルーツはルーマニア。ルーマニアといえばローマ帝国ダキア地方で、民族的にはラテン系)。