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デーヴ(1993)

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「デーヴ」を鑑賞する。この映画、実に質の良い娯楽に仕上がっている。大統領の身代わりとして雇われたデーブが、身代わりの域を超えて政治を取っていく。政治という言葉でくくられる理想と現実の双方を上手く描き出している。単なる身代わりでありながら、予算案を練り直して福祉予算を確保しようとするあたり、まさに「理想」の政治家。だがこんな政治家がどこを探しても居ないことぐらい誰でも知っている。だから、素人だからこそ出来る痛快な政治に溜飲が下る思いを抱くのだ。
個人的には、架空の大統領や架空の補佐官達と、実在の政治家や評論家たちのやり取りが面白かった。現実と物語の中間地帯が、この物語世界を大きく補強している。

監督アイヴァン・ライトマン
音楽ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演ケヴィン・クライン、シガニー・ウィーヴァー、フランク・ランジェラ、ケヴィン・ダン
(★★★★☆)

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