![cover](http://shushi.s39.xrea.com/mt/images/B0000677GJ.09.MZZZZZZZ.jpg)
数年前にBSで放送されたリヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」を見る。指揮がカルロス・クライバーで、元帥夫人がフェリシティ・ロット、オクタヴィアンがアンネ・ゾフィー・フォン・オッター、ゾフィーがバーバラ・ボニー。駆け出しの僕でも知っている人々ばかり。ウィーン国立歌劇場はこのオペラの総本山というにふさわしい。演奏も良い。クライバーの指揮は流れるようでありながら、締めるところはきっちりだし、メロディーのタメ具合が絶妙で、身震いするほどだ。バーバラ・ボニーのゾフィーも、澄み切った声で、特に第二幕のオクタヴィアンとの二重唱の部分、実にいい感じ。オッターも上手いし、なにより演技が最高。