●マイケル・ブレッカー「Now you see it」と音程について
マイケル・ブレッカーが病気になったということもあって、マイケルの昔のアルバムを聴いている。Now you see itというアルバム。もっとも電化されたマイケルのソロ・アルバムである。先日ミュージック・バトンにも書いたのだけれど、ジム・ベアードがキーボディスト・プロデューサとして入っているのがミソである。それから、ギターのジョン・ヘリントンが良い味を出してくれている。特にOde to do da dayのスライドギター(っていうんでしたっけ、忘れてしまった)が泣ける。
昔、某ジャズ喫茶でこのアルバムを先輩二人と一緒に聴いたら「これ、ほとんどウェザーリポートじゃん」と言われたのだけれど、イエロー・ジャケットほどにはウェザーではないと僕は思う。
前々から思っていたのだが、マイケル・ブレッカーのサクソフォーンの音程というのは、微妙にピッチがうわずり気味なのである。それが一つの価値を作り出して感興を生み出しているのだから、非難しているわけではない。注意して聴かないとわからないレベルのピッチの差異なのである。最近この音程もフレージングや音色と並んで、マイケル・ブレッカーの一つのアイデンティティのひとつのような気がしてきた。
