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2005年02月24日

●朝比奈隆/ブルックナー交響曲第7番ホ長調

cover

ブルックナーの7番を久々に聴いてみる。この盤を選んだのは、先日一席をともにした先輩に、朝比奈氏のブルックナーはどうか、と尋ねられて、いやあ、この盤はいいですよ、と答えたから。数年前に聴いたきりだったのでもう一度検証しようと思った訳である。

それで、聴いてみたのだが、思ったよりテンポが速くびっくりしたのである。朝比奈氏のブルックナーはこんなに速かったかなあ、と。僕がはじめて聴いブルックナーの7番はやはり朝比奈氏の指揮によるもので、1986年頃の演奏だったのだが、もっとゆったりとしたテンポだったと記憶している。NHK−FM放送でオンエアされたのだが、たしか金子健志氏がバレンボイム盤と比べて、こんなにテンポがゆっくりして居るんですよ、みたいな、解説をしていたのを覚えている。

さて、この演奏では、ブルックナーの複層的な音の文様をよく楽しむことができる。個人的にはもう少しテンポが遅い方がそうした文様がいっそう鮮やかになると思うのだが、この演奏でも十分楽しむことができる。ただし、金管部の一部、特にホルンにおいて、技量的な問題が感じられるところがあり、そこだけは少々気になる。

いずれにせよ、ブルックナー愛好家においては伝説的なライブとして評価されることも多い演奏であり、偶然にも楽章間でザンクト・フローリアン大聖堂の鐘の音があたかも啓示のように鳴り響くなど、曰く付きの演奏でもあるので、押さえておくに必要不可欠な一枚であるといえるだろう。

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