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2005年01月16日

●ヨミウリウィークリー編集部「辞めるなサラリーマン」

coverそういえば、数年前のヨミウリ・ウィークリーの広告にこんな記事が出ていたなあ、と思い出したので、図書館で借りて読んでみる。会社に大きなストレスを感じている人をどうやって思いとどまらせるための本なのかなあ、と。昔、父親の本棚に「会社を辞めてはいけない」というマンガがおいてあった。聞いてみると、自分の部下が会社を辞めるといっているので、読ませてあげようと思ったのだそうだ。中身を読むと、会社を辞めて悲惨な目にあった事例と、会社を辞めようと思ったけれど、何とかとどまって成功した、という事例が、マンガ仕立てで紹介されていた。この本もそのたぐいなのかなあ、と。

最初の数章は、会社からリストラを言い渡されても、その手口に乗ることなく冷静に対処せよ、といったたぐいのことが書いてある。これは、働きたいにもかかわらず、リストラされそうになった場合の事例。リストラを言い渡されても安易に「辞めるなサラリーマン」ということ。確かにその通り。やりたい仕事があったり、仕事を続けたいのに、リストラされるようなことがあれば、断固として戦うべき。

ところが、そのうち、なんだか様子が変わってくる。たとえば、リストラ前提の社内いじめの事例が紹介される。中高年のサラリーマンが、会議室に押し込められ放っておかれる「リストラ部屋」の事例とか、僻地に転勤させられるリストラ転勤の事例、大企業の合併に伴うリストラの事例など。どこかで聞いたことのあるような話。しかし、これらの事例に対する解決策は何も提示されず、ただ事例が紹介されるのみ。

そのうち、Iターンの事例が紹介される。サラリーマンを辞めて漁師になったり農家になったりという事例。これも、失敗例も紹介するものの、「ここは自然に溢れていて、子供達を育てるのにはちょうどいい」みたいな、サラリーマンを辞めて良かった的な事例が紹介されていて、本の題名にそぐわない感じ。

会社が人を大事にするような例も紹介される。横河電機や紳士服のしまむらの事例が取り上げられる・確かに、こんな会社に勤めていたら幸運だろうが、そうじゃない人はどう対処すればいいのだろうか?確かに会社全てが悪いわけではない、いい会社もあるんだよ、という慰めにはなるけれど。

というわけで、読み終わっても、この本を読んで「会社を辞めてはいけない」と納得できる人はいないだろうなあ、と思った次第。図書館で借りて良かった。

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