●ニンフェンブルク城
昨夜の雪が嘘だったかのように、空は晴れ渡る。けれども地面にはまだ雪が残る。ZDFによればミュンヘンは14センチの積雪だったとのこと。今日の気温は零度以下の真冬日。
「○○の歩き方」によればニンフェンブルク城の開館日は冬季は火曜日から日曜日とあったので、今日はもしや閉館ではないかと危惧をして、中央駅のインフォメーションで尋ねてみると、そんなことはなく、今日もあいているとのこと。早速中央駅北のトラム停留所からニンフェンブルク城へ向かう。ミュンヘンの街は積雪のあるまま快晴地帯に突入したわけで、太陽の光に照らされて雪がギラギラと輝いている。ほとんど真夏のような明るさ。ただし太陽の光は真夏の夕方といった風情。そして、気温はおそらくマイナスで冷気が頬を刺すのである。中央駅からつづくドイツ鉄道の操車場を眺めながらトラムは走る。ドイツ・ポストの集配場やメルセデスの大型販売店などを眺めながらしばらく走る。

16番のトラムの終点地であるローマ広場を通り過ぎる。トラムは右側に乗降口があるのみで、運転台も前方に一つあるのみ。従って、ふつうの列車のように前後に動くわけではなく、終点で転車施設が必要なのである。ローマ広場には、広場の中に円形に線路が敷かれていて、終点に到着したトラムは広場をぐるりと回って反対側の線路に向かうという仕組み。上の地図にも赤いトラムの軌道が円形に敷かれているのが分かる。確かに円形の線路を引くというコストはかかるだろうが、各車両に運転台や乗降口を一組作ればよいと言う意味では、コストがかからないわけで、考え方としては納得できた。そういえば、27番でピナコテークへ向かう途中のカロリーネン広場でもオベリスクの周りを回る線路が敷かれていたわけである。

右側にはこのように乗降口があるのだが、

左側には乗降口はない。

ニンフェンブルク城は雪が積もっていたおかげで、いつもとは違う風貌を見せている。屋根は本来は茶色なのだが、雪が積もっているので全面銀色で、これは本当に美しい風景。銀色に輝いているといっても過言ではない。かえって雪景色を観ることができて幸運であった。
ニンフェンブルク城の内部は、ヴィッテルスバッハ家の夏の離宮として使われていた当時の雰囲気を見せる程度。中央広間の豪華さは特筆するべきだが、そのほかはレジデンスと似たような感じ。飾っている絵も、やはりその程度のもの。美人画ギャラリーはまあインテレザントといった風。それ以上に興味深いのは、ルートヴィヒ二世の晩年の写真。日本で喧伝されているルートヴィヒ二世の写真は美青年系のみで、もちろんヴィスコンティの映画の影響もあるのだが、美を希求した狂王は死ぬまで美青年であるというイメージで取られがちだと思われる。ところがここにあるルートヴィヒ二世の写真は、不摂生がたたり太った姿である。面長の顔はどこへやら、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフぐらい老け込んだ感じ。

ニンフェンブルク城からの帰り道、こんな看板を見つける。スケート、橇は分かるけれど、カーリングだなんて。