●デヴィッド・サンボーン「タイム・アゲイン」
サンボーンを久々に聴いてみよう、と思い立って、購入。2003年のアルバム。ほぼカバーアルバム。
サンボーン独特のアルトサックスの音は、デュコフというメタル・マウスピースによってもたらされているわけだが、その音の存在感を再認識。アタックの切れの良さと豊かな響きは、サンボーンの鋭いスタッカートと、ロングトーンで用いられるビブラートにおいて、強い感興をもたらす。
特に、7曲目のTequilaが秀逸。あの陽気な旋律を、斜に構えて冷静にフェイクし、コード進行のないほとんどモーダルな空気のなかに閉じこめると、熱狂的民族舞踊の冷凍標本を見ているかのような感覚。意外と冷静な感じ。
サンボーンの持つ土臭さを苦手に感じた頃もあったけれど、少し冷静に聴くことができるようになった。
