●プロヴァンスの恋(1995)
ジュリエット・ビノシュ主演。イタリアからの亡命騎兵大佐アンジェロと、侯爵夫人ポーリーヌとのプラトニックな恋愛模様。部隊はプロヴァンスで、おりしもコレラの流行に見舞われていました。街は軍隊によって封鎖されていますが、アンジェロとポーリーヌは封鎖を破りポーリーヌの領地を目指します。
コレラの蔓延に恐怖を覚える人々が痛ましくてなりません。これはどこにでも見られるものです。カミユの「ペスト」も思い出しますし、つい先だってのO157、狂牛病、SARS、鳥インフルエンザしかり。人間は理性的な動物であるといわれますが、そうあれればいいのに、とおもいます。
プロヴァンスの美しい風景が心にしみこみます。二人の恋愛は、「プラトニック」と言われているように、表だったものとまではいきません。抑制された感情の美しさです。
ビノシュは美しいのですが、髪型がちょっと似合っていなかったかも知れませんね。「ショコラ」で見ることのできた、妖しげな美しさのようなものが見られなかったのが残念でした。
