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2004年04月17日

●聖なる嘘つき その名はジェイコブ(1999)


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第二次大戦末期のポーランドのとある街のゲットー。ジェイコブは出頭したゲシュタポ司令部で禁じられているラジオニュースで戦況を聞いてしまう。ラジオを聴くことはゲットーにおいては御法度。ソ連軍が近づいていることを知ったジェイコブはゲットーの仲間に情報を漏らしてしまう。情報は尾ひれがついて広まり、ジェイコブは実際にラジオを持っているのだ、ということになってしまう。いつの間にか、でっち上げの戦況で皆に希望を与えるようになり、とうとうレジスタンスのリーダにまで祭り上げられてしまう。ところが本当にソ連軍が侵攻し、ゲシュタポは撤退準備、ゲットーのユダヤ人は全員収容所へ送られることになる。ジェイコブも捕らえられ、ラジオで聴いたことすべてが嘘なのだ、と皆の前で告白するよう強要されるのだが…。

物語の筋立てもさることながら、物語の旨みがたっぷり詰まっている。少女との邂逅、キルシュバウム教授の死、ゲシュタポ司令とジェイコブの関係。いくつもの印象的な出来事やエピソードが、本筋を支え合って、一つの物語世界を構成している。美味いコース料理を食べ終わった感じ。しかし、語られているエピソードを料理に喩えるなど不謹慎きわまりない出来事。

暗い時代はもう一度訪れるのだろうか?
(★★★★★)

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