●フランク ヴァイオリン・ソナタ
フランクのヴァイオリン・ソナタを久々に聴く。この曲はプルーストの作品においてヴァントイユ楽曲のモデルにもなったとされる曲。
そもそも、フランス音楽が苦手だった3年ほど前に、どうしても理解できずに何度も何度も聞いているうちに、ようやくとこの曲の美しさを理解することができたのだった。今から思えば、どうしてこの曲が理解できなかったのかを理解できない。
フランクお得意の循環形式。すなわち、
多楽章の楽曲において、一つまたはいくつかの主題が1楽章以外にも用いられる手法。ソナタ形式による楽曲(交響曲など)に多く、おおむね第1楽章と終楽章に同じ主題が用いられる。フランクの作品にこの手法の物が多い。
井上和男「クラシック音楽作品名辞典」三省堂、1981 1033ページ
である。まるで、懐かしい友人に会うかのような気分。あのたおやかな第1楽章の主題にもう一度あえた喜び。
演奏はピリス(ピアノ)とデュメイ(ヴァイオリン)。柔らかさ、暖かさ、優しさ。きめこまかな羽毛に包まれて涼しい風にあたるような気分。
