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辻邦生先生「夏の砦」を読み終わる。読むのは3度目だけれど、読むたびに、まるでベールを1枚1枚はがしていくように、新しい発見がある。
北海でヨット航海をしていた支倉冬子とエルスは、遭難により消息不明となる。冬子と交友関係にあったエンジニアの「私」が、冬子の日記や手紙を元に、染織工芸家として現実と理想の間で苦しんだ軌跡を明らかにしていく。そこには、子供の頃の古い記憶から、北欧の都会での留学生活にいたるまでの、真実との格闘の記録が残されていた。 (★★★★★)
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