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2004年03月11日

●アルバン・ベルク/歌劇「ルル」

cover


近頃発売された、ベルク「ルル」のDVDを購入。さわりを少しだけ見てみる。この映像は、5,6年ほど前にNHKで放送されていて、ビデオを持ってはいるのだが、デッキの調子が悪くてうまいこと再生できないでいた。クリスティーネ・シェーファーの出世のきっかけとなった、グラインドボーン音楽祭のライブ映像なのだが、シェーファーの怪しい美しさや、グラハム・ベックのシンプルで多様な演出などが実に秀逸だ。

少し病的な美しさなのだ。死や病気や腐敗といった生物の終焉間際に発する瞬間の美しさ、と言ったたぐいの美しさ。退廃的、といってしまえばそれで終わってしまうが、そうそう熟語でひとくくりにできるものでもない。

そして、このオペラが12音技法で書かれていると言うことも驚くべきことだ。なぜこの美しいアリアが?確かに、12音なのだけれど。

この「ルル」の世界は、「ルル組曲」でも結構味わうことができる。

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