●ギャルソン!(1983)
映画「ギャルソン!」を観る。この映画、イブ・モンタンが主演なのだが、恥ずかしながら僕はイブ・モンタンの映画というものをはじめてみた。連れによると、この人は全く違うタイプの演技も出来るとのことだが、「ギャルソン!」でのイブ・モンタンは、ダンディという言葉がぴったり。それも嫌味のない自然なもの。西欧人の立ち振る舞いというものは、実に洗練されている。勿論日本人とは全く違う意味で、だが。この西欧的な立ち振る舞いをよく味わうことが出来る。モンタン演じるアレックスの恋は短くはかなく消えて行く。だが、その恋自体幾重にも折り重なった恋模様のひとつでしかない。しかし、だ。こうして老年にさしかかろうとするアレックスがこうした恋模様を繰り広げることが出来ることのすばらしさ。勿論僕自身はそういう力を持ち合わせていないのだが、恋、あるいは愛情は、人間が生きるために必要な大切な要素だ。空気や水、食物とおなじぐらいに。それをストレートに表すことの出来る西欧という文明がうらやましくなった。
(★★★★☆)
