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2003年10月16日

●プルースト「ソドムとゴモラ」

cover

 今日も「ソドムとゴモラ」を読む。先日映画の「ソドムとゴモラ」を観たと書いたけれど、映画は映画でどうしてああいう当たり障りのない解釈をしたのか、と不思議に思ってしまう。というのも、プルーストの「ソドムとゴモラ」で語られる同性愛の世界と、映画「ソドムとゴモラ」の世界はどうにも繋がらない。

 今日感動したのは本筋とは少し違うところ。

 もしもたとえば彼女がドタイユ氏に、別なグループにいて後姿の見えるヴィルミュール夫人が美しい首筋をしていることを教え、むろんドタイユ氏がそれに賛成すると、大公夫人はすぐさま大きな声で言うのだった、「ヴィルミュールさん、ドタイユさんが大画家として、あなたのお首に見とれていらっしゃいましてよ」〜中略〜「さあ、ドタイユさん、どうぞこちらへ。ヴィルミュールさんの奥さまにご紹介いたしますから」と大公夫人は言う。するとヴィルミュール夫人は、今しがた『夢』の作者の方を向いたのとおなじくらいの巧みさで、彼のために場所をあけるのだった。
プルースト著 鈴木道彦訳 「ソドムとゴモラ I」 1998年 集英社 72ページ

 この『夢』という絵はオルセー美術館にあるのだが、昨年旅行したときに見て感動した絵じゃないか!というのに気づいたのだった。現実と小説世界が繋がる瞬間に驚いてしまう。そういえば、オルセー美術館で絵を見ていたら、ばったりプルーストの絵に出くわしてしまったのだ。この有名な絵がまさかこんなところにあろうとは…、と驚いた次第。今日の体験はその逆だ

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